ようこそ。こちらのブログは当時23歳大学生の私がユーラシア大陸を自転車で旅行した記録です。スマホもGPUもない時代の自転車旅行は今と比べてはるかにエキサイティングでワクワクした記憶があります。これから旅をする上で役に立つ情報は少ないかもしれませんが、何かの参考になればとこちらを残しておきます。
現在管理しているサイトはこちらになります。ダメだった笑
残念ながら、新しい26フレームを用意するしかなさそうです。
700cタイヤについての悩み
北南米なら大都市であれば手に入りそう。ヨーロッパは当然問題なし。
中国、東南アジアは微妙、中央アジア、アフリカはほぼ難しい。
といったところかな。。
アレックスリムのDM24で33000km走った人を見つけました。やっぱりあのメーカーのリムはそれなりに強靭でした。
いま、目星をつけているのが、アレックスリムのDM18です。
700cのホイールもちゃんとラインナップしてる。もちろん36hです。素晴らしい。
700Cツーリング自転車について
いろいろ有りまして、少しこちらでの執筆を再開することにします。
先日、自転車で高崎から長野まで走り、国道で最も高い場所、渋峠に登りました。
僕がいま使っているシクロクロスBianchi LUPO 2007モデルではギアが重すぎてちょっときつかったので、ギア比を高くする方法を考えています。
Tiagraが刺さっていたBBにDeoreが刺せるか…。
スプロケは流用できるか…。
700Cで耐パンク性能はどうか…。
いろいろ考えています。
とりあえず、700Cでホイール組んでくれそうな店を見つけたので、作ってもらおうかなと思っています。
リムはアレックスリムのDM18を36Hで。スポークは星スポーク2.0mm。
結構丈夫なのではと思っています。
http://www.bell-cycle-t.com/part%20wheel%20touring-1.htm
【Q&A】質問と回答(2011年版)
参考になる点もあると思うのでご覧ください。
■質問1 走行ルートを教えてください。
僕が走ったのは、上海~パリ。
Googleマップに落としこんであるので参照のこと。
日本:品川~(ムーンライトながら)大阪(大阪港国際フェリーターミナル)
中国:上海、南京、鄭州、西安、~(鉄道)武威、敦煌、ハミ、トルファン、カシュガル(シルクロード、天山北路(南道)
キルギス:イルケシュタム、オシュ(自転車デポ)、ビシュケク
ウズベキスタン:アンディジャン、タシケント(自転車デポ)、ヒヴァ、サマルカンド
トルコ:~(飛行機)イスタンブール、~(バス)クサダシ
ギリシャ:サモス島、アテネ~パトス(ギリシャ横断)
イタリア:バリ~ローマ
フランス:~(夜行列車)パリ(シャルル・ド・ゴールout)
■質問2 期間,走行距離,荷物の総重量を教えてください。
出発したのが5月1日ころ
帰国したのが9月20日ころ
走行距離は、自走で6000km~7000km、移動距離は、12000kmくらい?
荷物の総重量は…、自転車が15kg、サイドバック4つで20kg~30kg?、ザック10kg
走行中は、水が5L前後、食料数kg
トータルで、70kg程度?
■質問3 自転車をできる限り安く安全に運べる航空会社はありますか?
基本的に欧州系キャリアは、自転車の運搬に慣れてるし、追加チャージを払えば載せてくれる。
シャルル・ド・ゴールでは、40ユーロ払って自転車を載せた。係員も慣れている感じだった。
タシケント空港での、トルコ航空では、「学生だ!」とかゴネ倒して、無料にしてもらったな。
結果、アタトゥルク空港でチャリをチェックしても問題はなかった。
どこのキャリアというよりも、荷物を乱雑に扱うかどうかは、その国の現地スタッフの問題だから、航空会社では差をつけられないと思う。
一番良いのは、船。そのまま載せられる。
飛行機の場合は、重要パーツを全部外した上で、完全梱包が安全。
■質問4 海外保険に加入しましたか(どんな保険にしたか)
三井住友海上保険の海外旅行総合保険にした。
http://www.ms-ins.com/product/travel/kairyo/index.html
移動方法は問わないようで、他の大陸横断系サイクリストも使っていた。
1年程度なら問題ないのでは?
■質問5 持ち物(装備品,薬,工具,キャンプ道具,貴重品など何を持って行ったか) を教えてください。
▼医療関係
まず、予防接種から始めるのがおすすめ。
狂犬病、破傷風、B肝、A肝は必ず。
千葉駅ペリエにある「みつわクリニック」で海外旅行用の予防接種をしてる。
また先生に事情を話せば、各種抗生物質も処方してもらえる。
(とくに細菌系、性病系、胃腸系はもらっておいたほうがいい)
既知だと思うけども、外務省の感染症情報で渡航国の感染症を調べて、対策を打っておいてね。
http://www.pubanzen.mofa.go.jp/kaian_search/sars.asp
自転車は、狂犬病が最も危険。郊外を走るし、キャンプをする。
だから、特殊警棒とか持っていったほうが安全。もちろん暴漢対策にも。
http://www.body-guard.jp/kate/keibou.htm
愛犬家には悪いけど、万が一遭遇したら、犬を本気で殺す覚悟が必要。
じゃないとこっちが死ぬ。
ちなみに、万が一噛まれても狂犬病ウイルスが脳に到達する前に医療機関で免疫グロブリンを打ち、ただちに事後ワクチン接種をすれば、生き延びる可能性もあるから、とにかく噛まれたら全力で医療機関へ。
▼工具は、自転車を完全に分解できるように持っていった。
スプロケット外し、ボトムブラケット外し、アーレンキーは当然、ニップル回しなど。
先進国では、おそらくそういう工具を持っていかなくてもチャリ屋で修理ができる。
余計な工具を持って行くと飛行機で追加チャージを取られるし面倒。
行きの軽量化対策で、向こうに行ってからそういう工具を買ってもいいと思う。
予備パーツも重要で、予備スポーク、ニップル、チェーン、ワイヤーなどひと通り全部持っていった。
ブレーキはVブレーキのほうが何かと(メンテナンス、修理のしやすさ)おすすめ。
ディスクだと、万が一激しく損傷したときに、どうしようもなくなる。
▼野営道具
当時僕は完璧な装備じゃなかったから、今ならどうするか?を書くと。
テントはまず、目立たないものがいい。道端でテントを張って、強盗に合うのを防ぐため。
あと軽いほうがやっぱりいい。(航空機追加チャージ対策)
ストーブは、やはりMSRのウィスパーライトインターナショナル(WLI)これに限る。
僕もWLI持ってるけど、プレヒート含め煤がすごいので、テント内で使うのは自重したほうがいいかも。
赤ガス(レギュラーガソリン)は特にひどい。
あとは、通常の野営道具でいいんじゃないかと。
▼電子機器・その他
カメラは、ペンタックスの一眼レフとソニーのコンデジ。
パナソニックのビデオカメラ。
メモリは、SDカード5G、ネットカフェで焼く用のCD-R10枚
miniDVテープ5本
まずカメラ。こだわりがなければ、これも目立たないものがいい。
もちろんスリ、強盗対策。
発展途上国では一眼レフカメラを首から下げてればそれだけで狙われやすくなる。
あと、砂漠地帯を通るなら、防塵カメラがオススメ。
動画を撮っておくとあとでおもしろい。
貴重な記録を保存しておくための媒体としては、いまならUSBポータブルHDDだろうな。
ネットブックPCも持って行くといいよ。先進国のみならず途上国でも無線LANが飛んでる時代だ。すげー。
ポータブルHDD代替として、ipodを持っていってその代わりにするのもあり。
HDDは振動でデータ飛ぶこともあるから、適宜ネット上のフォトアルバムやオンラインストレージにバックアップをとること。
2007年当時はすべてネットカフェでやりくりしてたけど、自分の小型PCがあればそちらのほうが安全。
いまの旅行者は大抵自分のPCもって旅してる。
当然、電圧やプラグの形が違うからそれも考慮してそろえてください。
(電圧に関しては大抵の製品が複電圧対応になってるから問題ないはず。)
ポータブルスピーカー、三脚などを持っていった。
あと大事なのは、電池。
日本の電池は非常に優秀なので、エネループと充電器セットを持っていくことをおすすめする。
中国の電池とか一切使えないから。
あと、今世界旅するなら、GPSロガーがおもしろいと思う。
自分の走ったルートを帰国後確認できる。
http://www.gpsdgps.com/
あとは、携帯電話だね。
おそらく持っていくと思うけど、あったほうがいいね。
あと、砂漠での充電手段は太陽電池。
ぼくもソーラー発電装置を持っていったよ。
携帯くらいなら充電できる。
http://k-tai.impress.co.jp/docs/column/stapa/20090914_315468.html
▼貴重品対策
セキュリティポーチは必ず使うこと。(モンベルのセキュリティポーチがオススメ)
パスポート、証明写真、ビザはそれぞれコピーをして、別の場所にしまうこと。
クレジットカードは2枚以上持って、それぞれ別の場所に隠すこと。
ズボンのポケットの裏柄に、予備クレカと、パスポートのコピ、米ドルをジップロックに入れて、縫いこむのがオススメ。これだと、外に縫い目が出ないからわからない。
自転車のシートポスト、もしくはハンドルバーの中に米ドルやパスポートのコピーをいれるのもやった。
最悪、日本大使館まで辿りつければなんとかなる。
クレカが生きてれば日本に帰れる。
あと、国際キャッシュカード。
日本の口座に入れてある日本円を現地のATMから現地通貨で引き落とせる。
僕は、新生銀行の国際キャッシュカードをつくっていった。
資金が底をついても日本の親族にこの口座に振りこんでもらえれば、現地で使える。
できれば2枚くらい作っておくといいね。
まぁググればいっぱいでてくるよ。
■質問6 主な体調不良の症状,原因,対処法,対策
上記の医療装備で答えた以外のこと
とにかく終始下痢だったけど、それはもうデフォルトだな。
エタノールを消毒用に持っていったけど、ほとんど使わずに現地人化していった。
ただ血液関係は怖い(HIVやその他重篤な感染症)ので、日本で使い捨ての注射器を持って行って、説明書とともに万が一現地で使うときは「これを使ってくれ!」と渡す人もいる。
(もちろんNZ,AUSではそういうことは絶対ない。)
砂漠を走るときは熱中症に注意。
日陰がないから、罹ったらアウト。
水に濡らしたタオルを頭に巻いて、気化熱で体温を下げながら、タクラマカン砂漠を俺は走った。
(そういうために更に水をつむ必要もあり)
後は、もう日中走らないのも手。中国の現地人は、砂漠では日中行動しない。
■質問7 自転車のメカトラの症状,対処法について
▼装備で少し答えたけど、まずパンク。
これは個別のピンポイント質問にもつながるけども、“絶対に”シュワルベのマラソンシリーズにするべき。
特に砂漠ではパンク草が転がってるから、普通のタイヤだと簡単に貫通する。
http://www.g-style.ne.jp/products/sch/index.html
僕は通常のマラソンで3500kmほどノーパンクだったけど、新疆ウイグル自治区でついに針金が貫通しパンクした。
逆に言えばそれほどマラソンは強靭。
おすすめするのは、マラソンプラス以上の更に強靭なタイヤ。
一番のおすすめは、「マラソン エクストリーム」
下手したら一切パンクしないで旅を終えることができるかも。
もはや変態的にパンクしない。
世界のツーリストが耐久性を証明している。絶対マラソンにするべき。
▼あとは…、日本国内で完璧に整備してあれば、むこうで問題が起きる可能性はあまりないかな。10000km程度なら問題ないと思う。
■質問8 自転車のキャリアは何がいいですか?
TUBUSがオススメ。
http://www.g-style.ne.jp/products/tubus/index.html
たしかに世界のツーリストはほとんどTubus。
オルトリーブとともに、ディファクトスタンダード。
ただ、僕はミノウラのスチールキャリアで走ってなんの問題もなかった。
お金に余裕があればTubus、なければミノウラ・スチールでもいいかと。
■質問9 タイヤについて
僕は、マラソンの26×1.75で走ってたよ。
マラソンには細身のタイヤもラインナップされてるから、通常のマラソンでもいいかもね。
自転車の重量次第だな…。
細身のタイヤで空気圧が高くなれば、当然スピードは速くなるけど、乗り心地が悪くなり、パンクしやすくなり、さらに悪路での接地圧が高くなるので、泥濘や砂地でハマりやすくなる…。しかも重量があれば尚マズイ。
太めのタイヤだと、転がり抵抗が増してスピードが落ち、体力を余計に使うけど、泥濘、悪路でもハマりづらく、耐久性に富む。。
どちらを選ぶか難しいところだね。
ちなみに海外のサイクリストは、だいたい2.00か1.75だな。
たまーにカーボンフレームのロードで大陸横断する変態野郎もいるw
というか、実際会った。しかも日本人…。
■質問10 フロントキャリア・フロントバッグ
俺は、前後フル装備だった。何が起きても自己完結できるように。
先進国だけ走るなら必要ないかも。
途上国でも、人が多いエリアばかりを走るなら必要ないかも。
その辺は装備との兼ね合いだね。
■質問11 ブルックスのサドル
国内でしっかりオイルを塗りこんで、手入れをしておけばいいと思う。
旅中はときどきオイル塗るくらいだったな。
■質問12 自転車のスタンド
たしかにね。これは大変なんだよね。重すぎて。
こういうのがいいかもね
http://www.cb-asahi.co.jp/item/01/00/item32535900001.html
あと友人には、頑丈な木製の棒をスタンド変わりに積んでた人もいたな。
上述の特殊警棒をつっかえ棒にしてもいいかも。
■質問13 テント
上記のとおり。
■質問14 コースについて
これは人それぞれで難しいところなんだけども、経験上、距離×2くらいの日程を組んだほうが旅を楽しめると思うんだ。
余韻というか行間というか、間があったほうがいいと思うんだよね。
何もやることがないくらいのほうが、いろいろ生まれてくる。
キツキツのスケジュールだと、本当にただ走るだけになってしまう。
せっかく世界を走るんだから、大都市で数週間滞在したり、ただ縦横断するだけじゃなく、ちょっと小さな町に立ち寄ったり。そういうことが良いと思うんだよね。
じっくり、腰を据えて旅したほうが思い出に残るよ~。
まぁもちろん走り初めてから計画変更しても全然OK。
自分自身の旅だから。
■質問以外でその他に何点か。
▼自転車のパーツ。
とりあえずシマノ製に統一するといいと思う。
ハブは最重要パーツなので、XTとか(今はモデルチェンジしてよくわからないけど)
とにかく頑丈なものにすべき。
あとハブコーンのシール(密閉)状況が砂漠での走行(砂が入るかどうか)に関わるので、
できればダブルシールのものすべき。
スポークは、スイスのDTswiss社製のものがディファクトスタンダード。
で、リム。もっとも大事。なによりもリム。
しっかりしたダブルウォールのものでないと、重さに耐えられずクラックが入る。
当然スポークとの接点も、上だけでなく上下両方に荷重がかかる構造のものがよい。
スポーク数も一般的な32H(穴)ではなく、昔ながらの36Hにすべき。
スポークが多いほうが荷重も分散されるし耐久性も高い。
世界でもっとも強靭でサイクリストから信頼されているのは、アメリカ・サンリングル製のリム、ライノ・ライト。
http://www.sun-ringle.com/product-vault/mtb-rims/rhyno-lite-xl-welded/
タンデム(前後2人乗り)で旅してる人(通常の倍の荷重がかかる)も使っているくらい強靭なリム。
日本ではなかなか見つからないけど、もし余裕があるならこれにすべき。
▼布テープ
もうこれめっちゃ重要。むこうで(途上国で)頑丈な布テープは手に入らないだろうから、日本から持っていくことをすすめる。
▼あと、海外の自動車の運転は相当荒い。
自分が自動車事故の被害者になる可能性を考慮すべき。
つまり
・ヘルメット(絶対に必要)
・サイドミラー
・テールランプ
・ヘッドライト
の4点は、絶対に!必要。
日本と違って、緊急医療体制も、通報手段も、衛生環境も悪い。
現地人が見ず知らずの日本人を助けてくれることに掛けるのはリスキー。
▼鍵について
そうそう、大事な大事な鍵の話を忘れてた。。
僕は二つ鍵を持っていったんだ。
ひとつは、ゴジラロック
http://www.rakuten.co.jp/saikosha/426803/433153/
バイク用のダイヤル錠で、直径20mmの強固なもの。
もうひとつが、ブレーキブースタ兼用U字ロック
ダイヤル錠は、当然“地球ロック” 地上につながってる強固な人工物とフレームを通した鍵をロックする。
あとは、U字。
これで盗まれたらもう諦めようと思ってた。
南京で地図を買おうと思って本屋入った時のこと。
歩道の柵に自転車を地球ロックして、店に入ったんだ。
地図を購入して、5分で出てきたら、歩道でチャリがひっくりかえってたww
誰か持って行こうとしたんだろうね。でもゴジラロックの勝ち。
ちなみにこのくらい厳重に鍵をしてても、工具さえあれば、おそらく5~10分でやられると思う。
ただ衆人環視の中でこの鍵を破る工具を持ってくる奴は稀なので、地球ロックがシッカリ効いてればまず問題ないと思う。
地球ロックを忘れずに。
このブログについて

コンテンツをwikiから、このブログに全て移行しました。
以下、ブログの各記事、カテゴリへのリンクです。
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↑上海スタート編です。
・自転車について
・装備品について
・カメラについて
・ルートについて
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他に細かいことなどで質問があれば、遠慮なくメールをしてください。
メールは左のサイドバーから送ることができます。
ちなみに、トルコで会ったサイクリスト伊東心さんが、自転車ショップ「サイクルベースアサヒ」のサイト内で、非常に為になるコラムを掲載しています。
http://www.cb-asahi.co.jp/html/clm/kokoro/index1.html
おそらく自転車旅行に対する疑問はすべてここで解決できるのではないかと。
【装備】本、その他の持ち物について
沢木耕太郎「深夜特急」
<ガイドブック>
旅行人「シルクロード」
地球の歩き方「西安とシルクロード」
地球の歩き方「中央アジア」
<会話本>
指差し会話帳「西安」
指差し会話帳「ロシア語」
指差し会話帳「ペルシャ語」
指差し会話帳「トルコ語」
指差し会話帳「ギリシャ語」
指差し会話帳「イタリア語」
<地図>
上海と南京の本屋にて購入
<その他>
MTBメンテナンスマニュアル
日記帳(その日の健康状態、走行距離、人との出会い、思い出を記録)
<証明書類>
パスポート
査証
国際学生証
ユースホステル会員証
予防接種証明書
(帰国後追記)
本ですが、本当に厳選が必要です。
「持っていく数を少なくすべきだ」という一番の理由はやはりその“重さ”
会話本は確かに便利ですが、よほど長期間滞在しない限りなんとかなります。
地図は現地でも買えます(中央アジア、イラン除く)
小説や文庫本が好きな人は別ですが、それらを読む時間はほとんどありません、宿に沈没している時くらいです。ですので、サイクリストはあまり持って行く必要はないと思います。また宿にはそういった小説が置いてあります。
【装備】カメラと電子機器について
PENTAX istDL2 デジタル一眼レフカメラ/ smcPENTAX DA18-55mm(キットレンズ)
付属品(充電器、ケーブルレリーズ、クリーナー、USBケーブル、1GB SD×1、2GB SD×2)
<サブカメラ>
SONY DSC-L1 デジタルコンパクトカメラ
付属品(充電器、USBケーブル、256MB MS×1、128MB MS×4)
<ビデオカメラ>
Panasonic NV-GS50Kデジタルビデオカメラ
付属品(充電器、miniDVテープ)
<音楽プレイヤー>
ipod第4世代 20GB
付属品(充電器、USBケーブル、外部電池駆動スピーカ)
<充電池>
SANYO Eneloop 単三×12本、単四×4本
<その他>
・フォーカルポイントコンピュータ Solio(ソーラー充電器)
・オーム電器 RAD-5311N(短波ラジオ)
・三脚
<カメラについて>
デジタル一眼レフは、この旅で最も重要なアイテムの一つ。
防塵カメラではないので、砂地での取り扱いや、普段の保管方法、について、十分以上の対策をとるつもり。
厳重に緩衝材で包んだ上に、自転車で最もゆれの少ないとこに保管。(ドライバッグで完全に密閉するかも)
(追記)
今回の旅ではカメラが壊れることはありませんでした。
防水バッグや緩衝材は必要だと思いますが、フロントバック自体が衝撃を吸収する構造なので、
神経質になる必要はないかもしれません。
風景や写真にこだわりたいという方は、やはり一眼レフを持っていったほうが無難です。
コンパクトカメラとはCCDのサイズが全く違うため、写真の迫力や色彩、精度が全然違います。
コンデジでも良い写真はとれるかもしれませんが、こだわりたい人は…。
コンパクトデジカメは、いつも使ってるやつ。
もう3年目、400万画素。市街地や人目につくところでデジイチを出すのはマズイので、そういうときに、ボコボコになったコイツで写真を撮ろうと思う。スナップには十分。
(追記)
バザールなどの人が密集するエリアでの撮影に威力を発揮しました。
やはりカメラを出すだけでも、引ったくりのターゲットになる可能性があります。
また、まだまだしっかりした民主国家でない中央アジアでは、
撮影しているだけでも警官に職務質問されます。(最悪、連行され、カメラ没収、ワイロ請求となります。)
カメラに関してまとめると、旅の過酷な環境に耐えられるカメラは、防塵、防滴のカメラということになります。
画質は劣りますが、決定的シャッターチャンスを逃さずに済む利点はとても大きい。
できることなら、画質重視カメラと、防塵防滴カメラ、二つを持って行くといいかもしれない。
<記録メディアについて>
SDは、2GBの代物を秋葉で2300円で購入。(安すぎる、さすが秋葉)。道中、ネットカフェでCD-Rに焼いて日本に送ろうと思っていたが、もし無理そうならもう数枚買ってしまおうかとも思う。メモリースティックは高いので、今持ってるやつで十分。
(追記)
SDでちょうど良かった気がします。もう一枚(2GBが計4枚)あると便利だったかも。
CDに焼いて日本に送る作戦は、半分失敗でした。
しっかり焼けない場合が多いです。成功率50%くらいなので、
写真のデータは、持ち運びのUSBのHDDなどに移し変えていく作戦が良いです。
ipodを利用するのも手。
いまは、秋葉原などにいくと、SDメモリ16GB(!)が8000円くらいで売ってます。
HDDと違い、ショックに対する耐性がつよいので、個人的にはSDのほうがオススメ。
もはやデータ保存に気を使う必要はなくなってきているような気もします。
<音楽プレーヤーについて>
ipodは、自分には欠かせないもの。音楽は自分にとってとても大事な仲間なので、持っていく。
6000曲入ったipodは、道中、さまざまな場面で自分を助けてくれると思う。
ipodは、電池がすぐ切れるので、ipod用のソーラー充電器を買った(上の写真参照)、こいつがあれば、どんな砂漠地帯でも音楽が聴ける。外部スピーカーも持参予定。
(追記)
砂漠で音楽を聴いたり、やはり音楽の力は絶大です。
コンパクトスピーカーも大変便利で、持って行ってよかったです。
上にも書いたように、容量があまっていれば写真をバックアップすることもできます。
<ビデオカメラについて>
ビデオカメラは持っていく必要があまりありません。
映像を撮るのが主たる目的でなければ、コンパクトカメラについている動画撮影機能でまかなえます。
そしてSDなどを多めに持っていったほうが良いかと。
重量の問題もありますが、結局、貴重品が多いとそれだけ盗難に気を使います。
(意外とめんどくさい。)
また充電器やテープなど付属するものも、かさ張ります。
ただ、動画を記録に残すことは、とてもいい思い出になります。
メモリを大量に持って行くのが吉。
<短波ラジオについて>
短波ラジオは、海外で唯一日本のNHKが受信できる。日本語が聞ける。日本で買うとバカ高いので、安い中国製のものを中国の電器屋で買うつもり。
(追記)
中国では50元(750円)ほどで短波ラジオが買えますが、実際に使う機会はほとんど無く、
ただの荷物になっていました。
海外では混信がひどく、周波数を合わせるだけでも一苦労です。
<その他>
もう一つ大事なこととして、電池の存在があります。
海外製の電池の低性能ぶりには本当に驚きます。
絶対に日本製の充電式電池を持っていったほうが良いです。
SANYOのエネループはオススメ。
デジタル機器も電池ではなく専用の充電パックを使うもののほうが、
性能が安定して発揮できるので良いと思います。
長時間充電できない場合を考えて電池パックの予備を持っていくなどの対策が必要ですが。
通常、無補給区間が5日を越えて続くことはあまりありません…(もちろん場所によりますが)
一日100枚とって、500枚。通常のカメラは200枚程度なので、予備パックが2個は必要かと。
【装備】野営道具と服について
<レインウェア>
モンベル レインフィールダー(ゴアテックス)
モンベル レイントレッカー(ブリーズドライテック)
<シャツ>
ユニクロ ドライシャツ、半袖×2、長袖×1
(結局、道中で追加購入しました。)
<インナーウェア>
メリノウールM.W(モンベル)
<防寒着>
ユニクロ ダウンジャケット
<靴下>
ユニクロ ×2
ミズノ ウール靴下 ×1
<ズボン>
メーカー不詳 綿チノパン
ユニクロ 化繊ハーフパンツ
ユニクロ マイクロフリースズボン
<タオル>
MSR パーソナルハンドタオル
<靴>
ニューバランス スニーカー
<サンダル>
メーカー不詳 中国で買った安物
野営道具について
<テント>
モンベル ムーンライトⅠ型
<ストーブ>
トランギア スピリットバーナー(アルコール燃料)
<ザック>
カリマー リッジ30L(荷台上に積載)
<寝袋>
モンベル スーパーストレッチダウンハガー#3
<マット>
モンベル U.L.コンフォートシステムマット120
<ナイフ>
ビクトリノックス スタンダード・スパルタン
<コッヘル>
スノーピーク アルミコッヘル
スノーピーク ステンレスマグカップ
<カトラリー>
チタン スプーン
チタン フォーク
<ヘッドライト>
モンベル LEDヘッドライト(単4電池)
その他
モンベル 10Lドライバッグ(洗濯用)
モンベル 10Lメッシュバッグ(走りながら乾燥させるため)
モンベル 10L撥水スタッフバッグ
洗面用具
洗濯紐&ばさみ
洗剤(モンベルの多目的洗剤(オールパーパスソープ)
筆記用具
裁縫道具
医療関係
頭痛薬
風邪薬
胃腸薬
下痢止め
化膿止め
軟膏
絆創膏
包帯、ガーゼ
消毒剤
毒吸引器具
抗生物質
体温計
各装備に対する帰国後の感想。
・ストーブについて
アルコールバーナーを選択したのは、燃料のエチルアルコールが消毒に使えることと、コストが安かったから。
しかし火力が弱いため水を沸騰させるのに時間がかかります。
やはりMSRのウィスパーインターナショナルなどを持っていくべきです。
ちなみに、キャンプ用のガスボンベ(OD缶)は、中国やトルコ、欧州では比較的簡単に手に入ります。(ギリシャではスーパーに売っていた)
ジェットボイルで旅をしている人もいました。
・装備品全般について。
基本的に重要な部分には、モンベルやその他アウトドアブランドのしっかりした製品を購入し、消耗品には、ユニクロなど安いもので対応するのが、ハイローミックスで良いと思います。
最近はユニクロも高機能ウェアを出すようになったので、さらに低コストで準備することができます。
・テントについて
テントは、付き合いの長いムーンライトを持参しました。とても便利なテントですが、欠点は重いことと狭いこと。サイドバッグは基本的に外に置いておきました。汚い場所にテントを張る際は、グラウンドシートもあると便利かと思います。
【装備】大陸を横断した自転車について
以下の記事は、日本帰国直後に記したものです。


種車 BIANCHI PERGRINE 2003年モデル
フォーク
ROCKSHOX Pilot XC
コンポ(ブレーキ、ハブ、ディレーラー、チェーンなど)
SHIMANO DEORE
サドル
BROOKS B17スタンダード
フロントキャリア
ミノウラ MT-3500SF
リアキャリア
ミノウラ MT-800N
リム
MAVIC EX721(32H) → ALEX RIM DM18(36H)
スポーク
DT Swiss champion 2.0mm →メーカー不詳 ステンレス 2.0mm
タイヤ
Schwalbe marathon 26×1.75
フェンダー
フロント:ルイガノ / リア:ゼファール
リアサイドバック
ORTLIEB BACK-ROLLER クラシック 20L×2
フロントサイドバッグ
モンベル フロントサイドバッグ 8L×2
フロントバッグ
モンベル フロントバッグ 9L×1
サイクルコンピュータ
CAT EYE ENDURO 8
<各パーツに関するコメント>
リム
リムは、直前まで36Hの頑丈なものを手に入れようと努力したが、予算と時間の都合があり、やむなく、32Hに。
クラックの入る可能性、不安はあるが、とりあえずトルコまでもってくれれば、という思いで選択。
MAVICは、長距離サイクリストにはあまりいい評価をもらっていないメーカーだが、
EX721リム(590g)が頑丈であるのは確かなようなので。
(追記)西安にて
案の定クラックが入ったので、西安で交換しました。
MAVICのものよりも肉厚、36Hで今のとこまったく問題ありません。
(追記)
最終的にパリまで6000kmの移動で、ALEXRIMのDM18は一切問題ありませんでした。
世界のサイクリストを見ていると、32Hのマビックリムのサイクリストも大勢いました。
一般に頑丈といわれているリムは、米sanringle製のrhynoもしくはrhyno liteです。
強度に関して重要なことは、たくさんあるアルミの中でもがどのような特性をもったアルミなのか、
リム厚や、スポークとリムの固定方法などです。
キャリア
キャリアに関しては、ドイツ・TUBUSのものにしたかったが、予算の関係上、国産のものに。
特にフロントはアルミ製なので、怖いところはあるが、同じものを使っている海外ツーリストもいるらしいので、とりあえず妥協。
(追記)
最終的にパリまで6000kmの移動で、
ミノウラのフロントキャリア(アルミ製)、リアキャリア(スチール製)両方とも、問題は発生しませんでした。
ちなみにこのリアキャリアは、他の複数のサイクリストから「頑丈だ」、と評判です。
わざわざtubusを購入する必要はないかもしれません。
またtubusより荷台が広い分、便利かもしれません。
tubusの利点は、世界どこでもパーツを送ってくれる安心感と、低重心からくる安定感です。
サドル
サドルは、革サドル・ブルックス。
(追記)
ブルックスのサドルは、実際に海外の多くのサイクリストが使っています。
約5000kmほどで自分の体になじみ、お尻が痛くなるということはあまりありませんでした。
その他
出発までに、BBとヘッドを交換、もしくはオーバホールしてもらう可能性あり。
(追記)
トルコ・イスタンブールにてBBを交換しました。16リラ(1500~1600円ほど)です。
ヘッド、ステムは交換せずに帰国しました。
タイヤ
タイヤは、シュワルベのマラソンで走りました。
6000kmの走行で、前輪パンク1回、後輪パンク3回と異常な耐久性を示していますが、
より頑丈な、マラソン・プラス、もしくは、マラソン・XRを装備したサイクリストを多く見かけました。
特に世界一周中のようなサイクリストは、マラソンXRを装備していました。
サイドバッグ
バッグは、やはりオルトリーブのバックがワールドスタンダードのようです。
多くのサイクリストがオルトリーブのバックを使っていました。
自身の感想としても、水漏れ、穴あきなどは一切なく、その評判は確かなようです。
唯一欠点をあげれば、当り前ですが、透湿性が一切ないので、湿ったものをバックにいれると、
蒸れて臭くなることくらいでしょうか。
ハンドル
ハンドルバーは、超長距離を走るため、できる限り快適なものにするべきです。
ドロップバー、ブルホーンバー、マルチポジションバーなど、お店で試乗して、もっとも疲れないタイプを選ぶべきだと思います。
コンポ
コンポは、シマノDeoreで走りました。
最も安価なモデルですが、故障は一切発生せず、問題はありませんでした。
ハブの中を分解してないので、何とも言えませんが、
ハブのみ、上位グレードを装備して行った方が良いかもしれません。
砂嵐や海風などで、ハブの中に異物が入る可能性があります。
シールドの密閉度が高いものを選ぶべきです。
まとめ
個人的な考えとして、そう簡単に壊れないフレームやハンドルバー、サドル、シートポスト、フロントフォークや積載する荷物をできる限り軽くして、その代わりに、ハブ、リム、スポーク、タイヤ、BB、ヘッドなどに頑丈なパーツを使うのが最も良い方法のように思います。
以上の記事は、自身の経験を元に書いたものです。
実際に装備して走行した際の事故や故障などについては、自己責任でお願いします。
リンク集
外務省 海外安全ホームページ http://www.pubanzen.mofa.go.jp/
外務省 在外公館リスト http://www.mofa.go.jp/mofaj/annai/zaigai/list/index.html
日本ユースホステル協会 http://www.jyh.or.jp/index2fr.html
旅行人 http://www.ryokojin.co.jp/
Lonely Planet http://www.lonelyplanet.com/
バックパッカーズ http://www.neobackpackers.com/
HIS http://www.his-j.com/index.html
■ツール
外貨レート http://www.oanda.com/convert/classic
日中・中日辞書 http://www.onlinedic.com/
WEB日本語変換サイト ajax IME http://ajaxime.chasen.org/
USBメモリに入れて使える便利なソフト http://www6.atwiki.jp/usbportable/pages/37.html
海外PCでの日本語表示&入力 http://homepage3.nifty.com/dkxwin/mobile/japanese.htm
yahoo japan http://www.yahoo.co.jp/
google japan http://www.google.co.jp/
snipshot http://snipshot.com/
■旅人
BORN CYCLIST
http://homepage.mac.com/kazabai/
今回の旅計画において、さまざまな情報を教えていただいた。ご自身もシルクロードを横断。医師のkobaさんのサイト。
藤暁之の世界一周自転車の旅blog
http://fuji99.exblog.jp/
カシュガルで会ったサイクリスト。二年をかけてアフリカを自転車で一周しています。
茄子とビールが好きで、いつも夕飯前にビール二本は飲んでいた藤さん。
現在、インドからパキスタンに向けて移動中です。
GO EAST!!
http://legachari.exblog.jp/
キルギス、オシュとビシュケクで一緒だったサイクリスト岡さんのサイト。
ユーラシア大陸最西端のポルトガル・ロカ岬をスタートし、
現在は、中国ガンズー省ウーウェイ(武威)に滞在中です。
あさってのほうへ
http://www.iquo-ar.net/
キルギスのビシュケクで一緒だったサイクリスト。
日本にいるときから連絡を取らせてもらっていた、いくおさんのサイト。
自転車の装備についてはほぼ完璧。天津をスタートし、ポルトガルのロカ岬を目指しています。
現在は、キルギスのビシュケクを出発し、ウズベキスタンに向けて走行中。
ゆずランド
http://www.yuzurand.com/
キルギスのビシュケクで一緒だったバックパッカー、ゆずるさんのサイト。
日本を出て9年。アフリカでは、なんと車を購入!自らの運転で砂漠地帯を走った。
族マニア。世界中の族を見て回っている。
現在は、中国新彊ウイグル自治国、和田(ホータン)。
IBAのAsirope放浪記
http://asirope2.exblog.jp/
キルギスのビシュケクで一緒だったバックパッカー、IBAさんのサイト。
宿ではよく日本食を作っていただいた、良き思い出。
キルギスが好きなようで、よく訪れている。
現在は、日本に帰国。
世界一周 Feel the world
http://feeltheworld.blog71.fc2.com/
キルギスのビシュケク、そしてウズベキスタンのタシケントで会ったカップルパッカーの
ゆーきさんと、あきさんのブログ。
現在は、トルコに滞在中。
進め!!
http://backpackerhiro.blog.shinobi.jp/
キルギスのビシュケク、ウズベキスタンのサマルカンド、タシュケントで一緒だった、
ベテランw学生パッカーのゆうのさんのブログ。
同い年で学校も近いということもあり、意気投合。よくいろいろな話をしていたのを思い出します。
現在、南カフカス・アゼルバイジャンに向け移動中。
手のひらの中のアジア
http://hylife.ameblo.jp/
ビシュケクで会ったサイクリスト、ひろしさんのサイト。
ひろしさんのブログは必見です。なんていっても書籍化されましたから…。
現在は、ウズベキスタンにいます。
GOLCO31
http://www.geocities.jp/duketojo/
ビシュケク、タシケントで会った世界一周中のGOLCO31さんのサイト。
戦車の破壊方法なら知っている。という人です笑
アフリカも含め、世界のことを良く知ってるベテランパッカーさんです。
現在、南カフカス、アゼルバイジャンに滞在中です。
心の旅
http://whereiskokoro.blog34.fc2.com/
旅行前、旅行中に様々なアドバイスをもらい、実際にイスタンブールで会うことができた、
伊東心さんのブログです。
現在、自転車にて世界一周中。
プロとして自分の旅を構築しているサイクリストで、目的意識の高さには驚かされました。
現在、東欧、マケドニアに滞在中です。
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他にも数多くの旅人と出会いました。
また資料を調べてみて、思い出せば追加掲載します。
第一話
ユーラシア大陸を自転車やその他の移動手段を使って横断したkimの日記です。
出発、上海上陸編はこちらです。
http://kimmscc.blog26.fc2.com/blog-entry-21.html
旅
5ヶ月の旅、友達に「どうだった?」って聞かれると本当に悩んでしまう。
「いい経験になった」としか総括できない。
個々の体験やエピソードには本当にたくさんあって、
実体験や伝聞、、世界には本当に変わった人がいる。
日本に帰ってきて1週間。
大陸で会った人たちとメールをしたり、
日記を読んだりするとなんだか懐かしくなる。
なかには、まだ当時と同じ場所にいる仲間もいれば、
次々と新しい世界に飛び込んでる人もいる。
旅って本当におもしろい。
旅に学んだり、旅に負けてしまったり、
旅というもの自体が、人格をもって、自分と対峙しているような気もする。
まとめ
今回、自分が得た知識を還元していこうと思います
大切な話と報告と決断
90kmほど北の町、Viterboで、
日本に帰ろう、という決断をしました。
そう思い至った過程にはいろいろあったんですが、
まず一番大きな問題は、精神的にあと1ヶ月キャンプを続けるのは身が持たないと思ったことです。
そして、路肩がなく危険なイタリアの道も帰ろうという決断を後押ししました。
ぶんきちさんはじめ、ゆうの君、そのほか大勢のみなさんが、励ましてくれたことを裏切るようで本当につらいですが、
この決断は、これから日本で続く生活にスムーズに移行するいい分岐点だったように思います。
ブログは、後半。ネットカフェの少なさと料金の高さから、
以前のような報告ができなくなってしまったのがとても残念です。
が、今回の旅には満足しています。
写真も5000枚以上撮りました。
充実感もあります。
いままでコメント、応援、さまざまな面で支えていただき、
本当にありがとうございました。
この旅は、上海-ローマ、シルクロード横断を持ってゴール。
日本に帰ります!
写真たちinカセッタ

時間がないので、あまり詳しく解説できません。ごめんなさい。
まずは、イタリアのとある街の広場です。

教会です。

自炊でこんなもの作りました。
ソーセージとトマト、パスタを卵でとじてあります。
だしは、ブイヨン。


イタリアのブドウ畑を走ります。
天気が不安定で、時々雨が降ったり。風は常に向かいの強風。

ホワイトカラーを風刺した落書きです。
マウスで首を絞めています。
やっぱりこういう落書きがあるってことは、国内にさまざまな問題を抱えてるんだろうな。

修道院まで案内してくれたイタリア人です。

隣のベッドだったイラク人です。
キルクーク出身19歳。7000ユーロ持ってヨーロッパを旅してるらしい。
学校で、英語を学んでるのでペラペラ。
アメリカのこと、フセインのことなどいろいろ質問してみました。
いよいよ。最初の目的地まで。。
フェリーがついたバーリという港町から240kmほど。
平地が半分、山が半分。
野犬が多く1日に5回は追われます。目がラリっててかなり危険な犬。
しかたなく適当な大きさの棍棒を拾って、撃退してます。
トウガラシと水鉄砲買って、自作のトウガラシスプレーでも作ろうかな。
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昨日初めて教会にとまりました。思いがけず教会に案内されてしまって。
なんか修道院みたいなとこで、いろんな国の若者がいて、隣のベッドはなんとイラク人!
パスポートの写真を撮らせてもらいました。
ちなみに、教会にいたクリスチャンのおばちゃんにパレストリーナの名前を言って、書いて見せても、誰だこいつ。的な反応をします。
どうやらイタリアのカトリック信徒ですら、教会音楽の父を知らんらしい。。。
イタリア人は基本的に陽気で愉快なやつらですが、まったく、まったく、まったく英語を話しません。
イエスとかノーとか、Do you speak English?程度の超簡単な英語すら理解しません。
いままでの国で最悪の英語通用度です。たぶん日本人のほうが100倍英語,話す。イタリア人は結構ウソつくし、...
南イタリアは言われているほど治安が悪かったり、交通マナーが悪かったりしませんが、黒人がとてもおおく、ちょっと怖いです。
あと2日でローマ。明日にはパレストリーナの町につくでしょう。
毎日8ユーロ。でもビール飲んだり、ワイン飲んだりできるので、
スーパーを上手につかえば安く旅ができるのかも。テントは必須ですが。
あ、あと、寒い。昨日の最高気温は21度、雷雨と強風でフリースきてます。
これからもっと寒くなるんだろうなぁ。
こないだまで35度近かったわけで、体が順応できず、軽く風邪気味、頭が痛いです。。
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覚えたイタリア語は、
ボンジョールノ
ジャポーネ
ボーノ
スィ
チャオ
グラーツィア
くらい。
あ、スチューデンテとエコノミコ、バイスィグレットも。
あ、そうそう
ヨーロッパにくるなら、ノートPC持参のほうがよいですよ。
その辺に飛んでる無線LANの電波拾えるから、タダでネットができる。
ネットカフェが全然ないし、あってもまず日本語が読めない。(打てないのは当たり前)
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写真は、南イタリアのブドウ畑地帯。
道は真直ぐだけど、風が強く直で当たるため全然スピードが出ず、苦労しました。
ガードしたに書いてある落書きは、たぶんホワイトカラーを皮肉ったものでしょう。
こういうのは、チャリ旅じゃないとなかなか発見できません。
雷雨のなか、ガソリンスタンドにテント張るつもりだった自分を、修道院に案内してくれた彼。
ラテン系イタリアーノですね。
教会ではおばちゃんたちに、なんと餞別をもらってしまいました。。。いやはや。。。
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まとまってませんが笑、とにかくパレストリーナ、そしてローマを目指します。
ローマに着いたら、自分は何を思うんだろう。ちょっと楽しみ。
では。
写真たちinコリントス

まずは世界遺産エフェスの遺跡です。
新約聖書エフェス人への手紙で登場します。
ここは行く価値があります。なかなか感動しない自分ですが、ここはすごかった。

音楽堂です。
古代ギリシャの音響は、音楽の豊かさよりも、セリフの明瞭さに重きがおかれています。

ジムニー。ここではサムライという名前で販売されてます。なんかかっこよかった。笑

エーゲ海です。ちょっとうれしかった。
トルコは山がちな国で、丘また丘という感じ。
海が見えたときのうれしさは、まさにチャリダー冥利につきる、という感じです。
ここから10km自転車を進め、クサダシという町からフェリーにのって、
エーゲ海、ギリシャのサモス島に向かいました。

サモス島は有名ではありませんが、まだまだ観光地化されてなく、住民も親切で、
ビーチも自然そのまま。なかなか良いところでした。



広場で記念写真。
ギリシャ国旗とEU旗がはためいています。

お金がないので、キャンプです。
地元のおじいさんの家の庭にテントをはらせてもらいました。

日本の怪しいサイクリストを温かく迎えてくれたギリシャ人のおじいさん。
もちろん英語なんて通じません。年配の人はギリシャ語しか解しません。
だから、毎度おなじみボディランゲージ。
[ここにキャンプしたいんだ。OK? ジャポンジャポン]ってな感じ笑

エーゲ海で1時間ほど遊びました。
水が本当にきれい。
[ウォーーーー!ザッボーン]

そこから船でアテネへ。

アクロポリス。おきまりですね。入場料が12ユーロもするので入るか迷いました。
入場券売り場で、[スチューデント、プリーズ]とひとこと。
で、学生証をを見せろ、というので、自分の大学の日本語の学生証を提示(国際学生証はもってない)
そしたら、なんとOKになって、半額になってしまいました。
まさか、、、日本の学生証なのに。。。

ナポリタン、4.5ユーロです。
まだ本場までは距離がありますが、おいしかった^^
よっしゃ、走行再開!
ネット代1時間2ユーロ!
コリント人への手紙
PC個人所有文化圏に入ったため、ネットカフェをあまり見かけない。。;;
イスタンブールを出発し、セルチュクからクサダシというエーゲ海沿いの街に向かい、
そこからフェリーでサモス島というエーゲ海の島に渡り、一泊。
翌日は、サモス島からフェリーでアテネまで向かい、ちょっと観光して、その後、激走。
いまアテネから100km 、ペロポネソス半島の付根、コリントスにいます。
この辺はまさに聖書の世界。
エフェス、テサロニケ、コリント。聖書にでてくる町ばかり。
この道をパウロが歩いたんかな。。。なんて思いながら走ってます。
ギリシャはまだまだ暑い。39度とか表示がありました。いつかのタクラマカンを思い出す。。。
これからあと134km漕いで、パトラという町に向かいます。
そこからいよいよ、アドリア海を渡り、。イタリアへ!
空賊連合、特にマンマユート団に気をつけながら向かいます笑
物価が高いので、毎日フリーキャンプ。そして、マカロニとパンばかり食べてます。
およそ観光客とはほど遠い。。。貧乏サイクリスト、ヨーロッパに突入です。